米Dellは現地時間3月13日、セキュリティベンダーの米SonicWALLとの間で買収の最終合意に達したことを発表した。買収金額は非公開。Dellの2013会計年度第2四半期(5〜7月)に買収が完了する見込み。
SonicWALLは、小規模環境向けの統合脅威管理(UTM)「TotalSecureシリーズ」や、次世代ファイアウォールを謳う「NSAシリーズ」、データセンター向けのファイアウォール「SuperMassiveシリーズ」などのネットワークセキュリティ製品で知られる。
一方のDellは、情報セキュリティサービス「Dell SecureWorks」(SecureWorks買収で獲得)や、システム管理アプライアンスの「Dell KACE」(KACE買収)、バックアップソフトウェアの「Dell AppAssure」(AppAssure買収)などの製品を持っている。
投資家向けに公開されたプレゼンテーション資料によると、DellはUTM市場が2011年の24億ドルから2015年に39億ドルまで拡大すると見込んでおり、年率15%で成長すると予測している(IDCの調査およびDell独自の調査による)。
Dellのソフトウェア部門担当プレジデントであるJohn Swainson氏は投資家向けのウェブキャストで、「UTMソリューションの広範な需要は、顧客のサイバーセキュリティに対する不安によって増大している」とコメント。
「Dellは顧客の(セキュリティ不安の解消という)ニーズに取り組むとともに、迅速な成長と高い収益性を持つ(UTM)市場セグメントのカギとなる資産とともに、ソフトウェアのポートフォリオを構築しているところだ」(Swainson氏)
Dellは2月2日にソフトウェア部門を新設し、担当プレジデントにCA Technologiesの前CEOであるSwainson氏を任命していた。Dell入社後、Swainson氏はAppAssureの買収を手がけている。今回の買収もソフトウェア部門によるものだ。