医薬品卸グループの持ち株会社フォレストホールディングスは2011年11月からグループ企業向けのクラウド基盤として「Oracle Exadata」を稼働させている。日本オラクルが3月21日に発表した。
フォレストホールディングスは中核企業のアステムを九州地区を主要拠点に医薬品や医薬機器の卸販売事業を展開している。約60の業務を支援する情報系システムの統合と性能改善によるビジネスの効率化を目的に、Exadataの採用を2010年12月に決定するとともに、アステムなどグループ企業向けにデータベースクラウド基盤の構築を始めている。
Exadataを活用することで、データベースのチューニングを行うことなく、バッチ処理が14時間から2時間に、検索処理が1分以上から2秒に短縮されるなど、性能の大幅な向上と処理の高速化が実現したという。業務面では、グループ内の営業情報の一元化、顧客からの問い合わせ対応時間の短縮、システムの運用管理業務の最適化に貢献しているという。
導入プロジェクトは、NECと九州日本電気ソフトウェアが提案、構築、運用を担当している。2社はオラクルのパートナー企業向け認定制度「Specialization」の一つである「Oracle Exadata Specialization」を取得している。