インフォテリアは8月30日、文書、表計算、プレゼンテーション、画像、動画などの電子ファイルをスマートフォンやタブレットで持ち運べるようにするサービス「Handbook」に、HTML5を含むHTMLによるコンテンツの配信・表示機能を追加し、同日から提供を開始したと発表した。
最近の営業や店舗接客などを中心としたタブレット端末の利用場面では、音声や動画を組み合わせたり、利用者の操作によって内容が変化したりする動きのあるコンテンツが求められており、そうしたコンテンツを、最近ではマルチメディア機能を持つHTML5で制作するケースが増えているという。
だが、HTML5によるコンテンツのタブレット端末への配布方法は、表示用にアプリを開発するか、ウェブサーバ経由で配信する方法しかない。前者では開発や配布といった手間とコストがかかり、後者はネット環境がない状況での利用や、高いセキュリティが求められるシーンでの利用が難しいという問題があった。
こうした問題を解決するため、Handbookの最新版では従来のオフィス文書や画像および動画に加え、HTML5を含むHTMLファイル、画像や動画、JavaScriptなどを保持したディレクトリ構造をそのままパッケージ化した「HTMLコンテンツ」も配信・表示できるようにした。
これにより、オフィス文書や画像、動画にはない表現力を引き出したという。例えば、利用者がコンテンツを安全に一括配信したり、オフラインで閲覧したりすることが可能になった。また、従来のスマートデバイス向けコンテンツの配布方法に比べると、開発や運用のコストや手間を削減できるとしている。