日本セーフネットは7月23日、クラウド経由でライセンスの管理ができるサービス「Sentinel Cloud」の機能強化を発表した。クラウドコンピューティングを用いることによりオンプレミスのアプリケーションにも対応できるようにした。
Sentinel Cloudはユーザーのランセンス管理、権限付与、効果測定および管理などが可能なソフトウェア開発会社向けツールである。同社によるとオンプレミス、クラウドの両方に対応するライセンス管理サービスは、業界初だという。同ツールは柔軟なライセンス条件の設定や仮想環境でのソフトウェア課金が可能である。これにより、さまざまな方法で配布されるソフトウェアの収益増をサポートするという。
Sentinel Cloudは従来のパッケージ製品であってもクラウドを介してライセンスの発行や運用管理などができうる
具体的には販売するソフトウェアのAPIを利用し、オンプレミス、クラウドどちらでも従量制課金(利用時間、処理データなどごとの課金)を採用できるようにする機能により、価格設定を柔軟にできる。Sentinel Cloudではクラウドでライセンス管理し、ハードウェアではなくユーザー単位でライセンスを供与するため、多様なデバイスでのソフトウェア利用が可能である。
これにより、仮想環境でのライセシング機能を強化し、同時使用されているライセンスに対しても課金できるようになる。また、ライセンスサーバを管理する必要がなくなるため、コストを削減し、実装時間も短縮できる。
米セーフネットは「今後、ソフトウェア開発会社はクラウドのようなユーザー体験をオンプレミスアプリケーションでも提供し、ライセンス管理業務はベンダーに任せるようになると考えている。今回のアップデートはこの流れに対応するものだ」とコメントしている。