AWSについて、われわれは、AWSにアクセスする方法、もしくはAWSから移行できるようにする方法を提供します。1日目のキーノートで、教育事業を展開するApollo Groupを紹介しました。現在オンライン教育プログラムをAWS上で実装しています。今、それをVMware上に移行させている最中です。AWS上で1300~1500のVMを稼働させていますが、VMwareでは100程度になります。実に15分の1です。さらに、パフォーマンス、管理などの環境を統合しています。
--インフラ領域を中心にソフトウェア事業を拡充させていますが、今後、仮想化プラットフォームを持つハードウェアなどを提供するような考えを持ってはいませんか?
われわれは、あくまでもソフトウェア企業です。クラウド機能を一体にしたハードウェアボックスなどを提供するつもりはありません。エコシステムを重視し、それを伸ばしていく考えです。今後、業種別のガイドラインを提供するなどのことはするかもしれませんが、ハードウェア企業になることは永久にありません。
--vSphereなどにおいて、今後ARMのCPUをサポートする考えはありますか?
私はサーバアーキテクチャについて数十年の経験を持つベテランですが、サーバアーキテクチャ領域でARMに対しては懐疑的です。ARMはモバイル分野では成功しました。しかし、アーキテクチャの世界ではエコシステムがものを言います。チップのデザイン、ソフトウェアツールのデザイン、開発ツール、ネットワーキングなど、アーキテクチャ周りにはエコシステムが必要です。
そのため、既に市場に浸透してエコシステムを形成している製品のアドバンテージは相当大きいと考えます。ARMのエコシステムはサーバ領域では成功しないと考えています。
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