米Oracleは米国時間9月23日、データベース保護に特化したバックアップ向け専用機(アプライアンス)「Oracle Database Backup Logging Recovery Appliance」を発表した。9月22日から開催されている「Oracle OpenWorld 2013」の中で発表された。ハードウェアとソフトウェアを最適化して作り込むEngineered Systemの一環になる。
今回のアプライアンスは、データベースの中の変更されたデータだけを逐次処理して格納することで、バックアップ時に本番用のサーバやネットワークに与える影響を抑えられるという。作業履歴情報(REDO)ログデータを継続的にアプライアンスに送信し続けることで、失われるデータを1秒未満に制限できると説明している。
データベースのバックアップでは、全てのデータを定期的にバックアップするのが一般的だ。「Oracle Database」に組み込まれたバックアップ用のアルゴリズムでデータベースの変更データだけをアプライアンスに送信する。
アプライアンスの発表にあわせて、パブリッククラウド「Oracle Cloud」上にバックアップできる「Oracle Database Backup Cloud Service」も発表した。プライベートクラウドで稼働するOracle Database上のデータを直接バックアップしたり、今回のアプライアンスから複製を作ったりすることも可能としている。