日立製作所は10月3日、ハードウェアとソフトウェアを一体化させる垂直統合型システム「Hitachi Unified Compute Platform(UCP)」に、デスクトップ仮想化環境(VDI)を構築、運用できるモデルを投入すると発表した。10月4日から販売を開始する。
製品名は「Hitachi Unified Compute Platform かんたんVDIモデル」。日立グループのユーザー向けに、デスクトップ仮想化環境を構築、運用しているノウハウを生かし製品化した。VDIに必要なハードウェアやデスクトップ仮想化ソフトウェア「Citrix XenDesktop」などを組み合わせ、基本設定を済ませた状態で提供する。仕様検討から構築にかかる期間を、同社試算で通常の5カ月から2カ月へと短縮できるとしている。
日立がこの製品をリリースした背景に、2014年4月に終了するWindows XPのサポート終了問題 があるとする。XPのサポート終了を機に、クライアント環境の見直しを進める企業が増えているという。タブレットなどとともに、VDIの導入を検討する動きも強まっていることに対応した。日立は、2004年からシンクライアント端末を活用したVDIシステムを自社導入し、現在では日立グループの約8万ユーザーがVDIを利用している。