陸上自衛隊は災害時などを想定した野外通信システムの導入を開始した。製品を提供しているNECが11月20日に明らかにした。
今回の野外通信システムは、陸上自衛隊が現在利用している数個の師団で利用している電子交換システムや師団通信システム、各種機能別無線機の後継として2013年度から装備されるという。師団などの指揮、統制、情報伝達のための通信を継続的に確保でき、災害にも対応できる。
今回のシステムは、ソフトウェア無線技術を活用して、アプリケーションを無線機にインストールすることで、異種の無線機との相互通信できるという。海上自衛隊や航空自衛隊、防災無線をはじめとする関係省庁との通信を確保でき、陸上自衛隊での野外の通信基盤構築を図るとした。