ブラザー工業は、プリンタや複合機製品開発にライフサイクル管理(PLM)システムを導入し、開発体制を統合している。製品を提供したPTCジャパンが12月4日に発表した。
プリンタなどのプリンティング業界は拡大傾向にあるが、国や企業規模別にさまざまな市場ニーズが存在し、地域のデマンドに対応する製品を効率的に開発することが求められているという。
こうした環境に対応するため、ブラザー工業では迅速な製品の市場投入を目指し、独自のマネジメントシステムの刷新を決めた。開発関連部門のみならず、下流工程や海外工場、サプライヤーなど海外拠点間で情報が一元管理できる開発環境の構築が必要だったと説明している。
ブラザー工業は複数のPLMを「海外拠点に展開できる」「効果が出るまでの時間が短く投資効果が得られる」「ベンダーが世界先端の業務プロセスの構築を経験している」などの観点で検討。結果、「PTC Windchill」を選定したという。外資系でありながらも日本に開発関連拠点を持ち、サポートが手厚い点も選定利用として挙げた。
Windchillは6カ月で導入を完了、現在はさらに適用範囲を広げる計画とした。