ヴイエムウェアは12月12日、クラウド管理系ツールの新製品の提供を開始したと発表した。クラウド基盤の統合製品群「VMware vCloud Suite 5.5」の自動化と管理機能のアップデートも発表した。
提供が開始された新製品は「VMware vCloud Automation Center 6.0」「VMware vCenter Operations Management Suite 5.8」「VMware IT Business Management Suite」の3製品。いずれも同社が10月に発表していたものであり、動的な仮想化やクラウドの環境向けに開発された管理機能のビジネスやIT上のメリットを拡大するとしている。新製品の概要は以下の通り。
vCloud Automation Center 6.0は、複数のクラウドやプラットフォーム全体であらゆる種類のITサービスを申請、管理できるセルフサービスカタログを構築できる。サービスへのオンデマンドなアクセスが可能になるとともに、メリットを享受するまでの期間が短縮されるという。「VMware vCloud Application Director」と統合することでアプリケーションリリースの自動化やDevOps自動化ツールのサポートなど、アプリケーションを高速に展開できるとしている。
vCenter Operations Management Suite 5.8では、Microsoftのハイパーバイザ「Hyper-V」とIaaS/PaaS「Amazon Web Services(AWS)」上で稼働するアプリケーションの性能可視化などの機能が強化された。ストレージ向けの分析機能とともにMicrosoftの「Exchange」や「SQL Server」などの重要なアプリケーション向けの分析機能も強化されている。
IT Business Management Suite 1.0(スタンダードエディション)は、インフラやビジネスの責任者がプライベートとパブリックの両方のクラウド環境全体の仮想インフラのコストと利用状況を迅速に把握できるようにする製品。IT Business Management Suite 8.0のアドバンストとエンタープライズの両エディションでは、最高情報責任者(CIO)やプロジェクトマネージャー、事業部門長などに特有のニーズにカスタマイズされたダッシュボードを表示する。
このうち、vCloud Automation Center 6.0とvCenter Operations Management Suite 5.8の機能は、vCloud Suite 5.5の全エディションに含まれるほか、仮想マシン(VM)単位でライセンスされるスタンドアロンの製品として購入することも可能。IT Business Management Suiteのライセンスはユーザー単位で提供される。