富士通、セキュリティ製品などを体系化--内部ノウハウを提供、人材育成も - (page 2)

齋藤公二 (インサイト)

2014-01-20 17:25


太田大州氏
富士通 サービスビジネス本部 ビジネスイノベーション統括部長 太田大州氏

セキュリティイニシアチブセンターを新設

 新設されるセキュリティイニシアチブセンターは、顧客のセキュリティ環境の課題抽出や対策検討、システム構築などのニーズに応えるもの。サービスビジネス本部ビジネスイノベーション統括部長の太田大州氏によると「専任のセキュリティの専門家30人が在籍し、顧客のセキュリティライフサイクルを継続的にサボートする。専用のサーバレンジを整備し、立案した対策の設計と構成の妥当性を検証する」という。

 顧客のライフサイクルにそって、大きく3つの機能を持っている。1つは、対策の検討と選定のための「セキュリティワークショップ」で、専門家が顧客の運用起点で課題の整理、対策立案、ロードマップ策定を支援する。

 2つ目は、システムの設計と構築のための「設計・構成の妥当性検証」で、専用のサイバーレンジを使って顧客環境をエミュレートし、サイバー攻撃対策などの演習を行う。3つ目は、運用に向けた「最新脅威・脆弱性情報等の評価・分析」で、脆弱性の早期発見やインパクト分析などを行う。

 富士通社内での人材育成も進め、2016年度までに社内認定制度の創設、教育コース、育成プロセスを整備し、CSIRT指揮官などの「ハイマスター」職を20人、ペネトレーション(侵入)テスターやセキュリティアナリストなどの「セキュリティエキスパート」職を100人、システムセキュリティエンジニア、セキュリティインシデントハンドラーなどの「フィールド」職を500人育成する計画だ。

 Security Initiativeのビジネス目標としては、年平均成長率(CAGR)130%の成長を見込み、2015年度に約1000億円を目指すとした。


FUJITSU Security Initiative概要(富士通提供)

セキュリティイニシアチブセンターが提供する機能(富士通提供)

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