NECは12月25日、セキュリティインシデントの発生を検知した際に顧客拠点へエンジニアを派遣、ユーザー企業に代わって初動対応する「サイバー駆け付けサービス」を2014年3月から提供すると発表した。NRIセキュアテクノロジーズとNECフィールディングとの協業で開発する「サイバーセキュリティ運用支援サービス」の第1弾と位置付けられている。
サイバー駆け付けサービスは、NRIセキュアとNECがサイバーセキュリティ分野での互いのサービスを補完し、NECフィールディングが全国に展開する約400拠点のサービスネットワークを活用。NECのサイバーセキュリティ運用支援サービスやNRIセキュアの監視運用サービスを利用するユーザー企業の環境で重要度の高いセキュリティインシデントを検知した際にNECフィールディングのエンジニアが駆け付け、ユーザー企業に代わって初動対応する。
派遣されるエンジニアは、初動対応のためのツールとしてS&Jコンサルティングが開発した「Disk Excavator」シリーズを使用する。同ツールは怪しいファイルを検出し、簡易的に解析する機能を備え、高度解析サービスに必要な情報を収集できるという。
NECでは、サイバーセキュリティ運用支援サービスで、これまでNECが顧客ごとの個別ニーズに応じて提供してきたセキュリティ運用監視(SOC)サービスに加えてインシデント対応面を強化し、セキュリティの運用業務をワンストップで支援することを目的としている。
今後は、サイバー駆け付けサービスのほか、ハードウェアやソフトウェアの障害からインシデントまで一元的に対応する窓口を設置し、高度なサイバー攻撃が発生した際にプロフェッショナル人材が対応するインシデント高度解析サービスなども予定している。