NECは2月24日、SaaS型の車両管理システム「くるみえ」の新機能の販売を開始した。3G通信モジュールを内蔵したドライブレコーダで取得した車両運行データを集計して解析する。価格はオープンだが、ドライブレコーダを10台設置した場合で約90万円。年間契約を予定している。
新機能は、ドライブレコーダで集計された運行データを3G通信で送信し、NECのデータセンターで解析、車両管理者への事故の可能性がある“ヒヤリハット”の発生を通知する。危険運転率の高い運転者を特定できるという。これまでは、ドライバーの帰社後にSDカードで情報をアップロードしていた。導入時に管理する数値のコンサルティングや端末を設置するリードタイムを考慮して、サービスは6月下旬から提供する。
集計された車両の加速度情報や位置情報を解析し、管理者にヒヤリハット発生をリアルタイムに警告する。事故発生時には、ドライブレコーダに記録された動画を確認し、状況を帳票に出力することで迅速に対応できるとした。
くるみえで取得したドライビングデータは、ほかのユーザーがどこでブレーキを使ったかなどを統計情報として提供予定。加速や減速のドライビングデータは“危険情報”として官公庁や地図会社と共有して、「どの地点でブレーキが多く、道路の設計を改善すべきか」などを明らかにすることも視野に入れているという。

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