ニトリ、グループ内の情報共有基盤にOffice 365を採用--海外進出も見据える

NO BUDGET

2014-03-05 16:30

 ニトリはグループ全1万7000人が利用する情報共有基盤を12年振りに刷新し、新たにクラウドサービスを用いた環境を構築、運用を開始した。サービスを提供する日本マイクロソフトが3月5日、ユーザー事例として発表した。

 新たに導入されたのは「Office 365」。これまで12年間に渡り使い続けてきた社内グループウェア/ポータル基盤を置き換える形で導入が進められた。Office 365に含まれる「SharePoint Online」が既存の基盤で実施していたようなエンドユーザー自身の手によるポータル改善が容易にできること、ニトリグループは海外への進出も加速しているため、グローバル間で使える環境が求められていたことなどが採用の理由だという。

 移行プロジェクトは2013年5月中旬に開始、8月中旬には第一段階としてニトリ本部と店舗や出向社員を含む全員への「Exchange Online」と「Lync Online」の導入を完了。続く3カ月間には、既存の情報共有のシステムであるポータルサイト、文書管理ソフト、店舗のオペレーションマニュアル共有のシステム、「現場から本部へ改善提案を行うためのしくみ」について、SharePoint Onlineへの移行を完了させた。これにより、ポータルサイトや店舗のオペレーションマニュアル管理など、各情報システムへの入り口がSharePointに統一された上、ドキュメントの全文検索も可能になり、必要な情報にすばやく到達できるだけでなく、情報間の連携が円滑化した。

 Office 365の中でも社員からの反響が予想以上に大きかったのがLync Onlineで、ビデオ会議やインスタントメッセージング、デスクトップ画面共有などの機能を使ったコミュニケーションが活発に進んでいるとのこと。今後は、Lync Onlineによる国内および海外とのウェブ会議の利用を本格化させ、全店会議を実施したり、共同編集による打ち合わせの効率化、出張コスト削減にも取り組む。

 また、Office 365の導入により、これまで使ってきたメールサーバやテレビ会議システムが不要になり、それらの保守料が削減され分で、Office 365導入から3年間に要するコストを回収できる見通しだとしている。

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