オープンソースソリューションプロバイダーのRed Hatは米国時間3月31日、Red Hatの顧客が「Red Hat Cloud Access」を使用して、適格な「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)サブスクリプションを「Google Compute Engine」に移行することを可能にするため、Googleと提携することを発表した。
Googleは2013年11月に「Red Hat Certified Cloud Provider」プログラムに参加しており、その1か月後にはGoogle Compute Engineプラットフォームの一般提供を開始している。これにより、同社は「Amazon Web Services」(AWS)と直接競合するとともに、IaaS分野への参入を果たした。RHELは既に、AWS上でもAmazonの「EC2」プラットフォームを経由して利用可能になっている。
31日の発表をもって、Googleは2番目のRed Hat Certified Cloud Providerとなり、Red Hat Cloud Access対応パートナーに指定された。2009年に導入されたRed Hat Certified Cloud Providerプログラムは、厳密なテスト基準を満たしたRed Hatパートナーを指定するもの。
Google Cloud Platformのパートナービジネス担当グローバル責任者のChris Rimer氏は、声明で次のように述べた。
今日の法人ユーザーは自社のアプリケーションを稼働する上でパフォーマンス、規模、柔軟性、セキュリティを求めている。今回、Cloud Accessに対応したことで、顧客は既存のRed Hat Enterprise LinuxサブスクリプションをGoogleのインフラに移行するという柔軟性が得られるようになった。われわれはRed Hatと協力することで、「Google Cloud Platform」および「Google Compute Engine」による、強力かつ一貫性のあるオープンソースエクスペリエンスを顧客に提供することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。