トリップワイヤ・ジャパンは4月17日、脆弱性管理ソフトウェアの新版「Tripwire IP360 7.3」とクラウド型で脆弱性を管理する「Tripwire PureCloud」を発表した。
新版は拡張された仮想化機能をサポート、新しい仮想化アプライアンスでは、企業の脆弱性管理策の全体や一部を仮想化することで迅速な導入と拡張性が可能になるという。迅速かつ柔軟な導入と拡張、容易な管理、俊敏なレポーティングをできるという各種ユーザー支援機能も搭載している。
合理化されたアップグレードプロセスで、次版以降も素早く簡単に更新できるという。OSフィンガープリンティングエンジンが再設計されOS特定機能が向上、コマンドラインインターフェース(CLI)には管理者に便利な拡張機能やユーザー支援機能を追加した。
Tripwire IP360は大規模環境の脆弱性やリスクを管理するソフトウェア。最新のOSやアプリケーション、脆弱性を網羅するIP360は、ネットワーク上のあらゆるマシンをエージェントレスで検出するものとして業界標準を確立していると説明する。新版は、TripwireがnCircleを2013年4月に買収して以来4番目のリリースになる。
クラウドで提供されるTripwire PuleCloudはIP360がベースとなっている。ローカライズされており、脆弱性のスキャンとウェブアプリケーションのスキャンのコストと複雑さが軽減され、あらゆる規模の企業にとって利用しやすいという。主な特徴としては、以下の通り。
- 分散型、遠隔のオフィスを持つ政府機関や企業、中小規模の企業に最適
- 統合型のウェブアプリケーションスキャン機能でウェブアプリケーションに潜む重大なリスクを検出、リスクを優先順位付けできる
- 同等のツールと比較して半分以下のコスト
- スキャン結果はオンラインで確認できるほか、CSV形式でエクスポートし、既存のレポートツールに取り込める