情報通信研究機構、SSLの脆弱性を検証するシステムを開発

山田竜司 (編集部) 2013年10月23日 07時30分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 情報通信研究機構(NICT)は10月22日、セキュリティ通信技術であるSecure Socket Layer (SSL)の脆弱性を検証するシステム「XPIA」を開発したと発表した。現在危険な状態にあるSSLサーバの分布状況を把握することに成功したという。

 NICTが開発したXPIAはインターネット上で公開されているSSLサーバの公開鍵証明書について、そのセキュリティ上の脆弱性を検証するシステムである。同システムにより、SSLサーバで用いられている公開鍵証明書の脆弱性を検証し、脆弱なSSLサーバの特定が可能という。

 XPIAを用いて、SSLサーバより収集した公開鍵証明書より抽出したRSA公開鍵の脆弱性を検証したところ、少なくとも世界中で2600台超のSSLサーバが脆弱な公開鍵を利用していることが分かったが、本調査の範囲内では、脆弱な公開鍵を利用しているインターネットバンキングやオンラインショッピングなどは見つからなかったという。

 今後NICTでは同システムを活用してSSLに対する新しい脅威を解析し、RSAの公開鍵の生成法など、ネットワーク上での安全な通信を確保するための研究開発を進めるという。本成果は、日本の電子政府などにおいて、暗号技術を安全に利用するための指針として活用される予定だ。

 開発の背景として、2012年にSSLで使われているRSA公開鍵に対する最新の脅威が公開され、全サーバの約0.4%、2万台のSSLサーバが危険にさらされていると報告されていたことを挙げた。新たな攻撃手法による実際の脅威がどのようなものか、どのSSLサーバが危険な状態にあるかなど、実態を把握することが喫緊の課題となっていた。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]