6:クラウドによって価格体系が変化した
クラウドコンピューティングは、大規模で高価な従来型アプリケーションが支配していたいくつかの分野を一変させた。その格好の例がCRM分野だ。今ではクレジットカードでエンタープライズソリューションをプロビジョニングすることもできる。これにより、最高財務責任者(CFO)は費用を大幅に節約できるようになり、最高情報責任者(CIO)の下にコンサルタントや専門エンジニアで構成される大規模なチームを設ける必要もなくなってきた。
7:「属人化」は誰も望んでいない
多くの従来型アプリケーションを使用している企業では、アプリケーションにマニュアルがないということがよくある。そうした企業では、「あの人」以外のサポート担当スタッフが全員退職または転職してしまっている。機能強化が必要なときや質問があるときは、「あの人」に相談しなければならない。この状態が続く限り、「あの人」の仕事は安泰かもしれないが、ビジネスの運営方法としてはお粗末だ。従来型アプリケーションに関する知識を持つ社員が退職しようとしているなら、あるいは既に退職しているのなら、それは従来型アプリケーションを排除する十分な理由になる。
8:従来型インフラストラクチャとライセンスが必要
現代的な仮想インフラストラクチャやプライベートクラウドインフラストラクチャを持つ組織でも、一定の組み合わせのハードウェア、OS、複雑なライセンスを必要とする古い要素が必ずいくつか残っており、そのせいで古くなった技術インフラストラクチャを使い続けなければならない。サポート期間や保証期間が終了するとコストが上昇し、それが隠れたコストとなって、従来型アプリケーションのサポートにかかる費用に上乗せされる。
9:モバイルへの対応が困難
モバイルデバイスはエンタープライズコンピューティングに変革をもたらした。仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)のようなテクノロジは、従来型アプリケーションをモバイルデバイスで利用する「手軽な」手段となるが、一般に、大型スクリーン、キーボード、マウスを想定して設計されたアプリケーションをモバイル環境に移行するのは困難だ。従来型アプリケーションを再構築したり、新しいモバイルフロントエンドを開発したりするのではなく、より現代的なアプリケーションを導入した方が簡単な場合も多い。
10:技術やプロセスが進化している
従来型アプリケーションが最初に導入されてから今日に至るまでの間に、技術とビジネスプロセスの両方が進歩していることは明白だ。製品開発、マーケティング、販売、さらにはサプライチェーン管理や会計も進化してきた。従来型アプリケーションを捨てることで、現代のビジネス慣習を採用し、長年行ってきた回避策や複雑なプロセスから解放される機会を得られる。
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これらの要素が従来型アプリの終焉を意味するという見解に賛成だろうか。皆さんの考えを共有してほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。