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松岡功の一言もの申す

Solarisに将来はあるか

松岡功

2014-05-20 13:30

日本オラクルがSolaris最新版を発表

 日本オラクルが先ごろ、UNIX OS「Oracle Solaris」の最新版となる「同11.2」のベータ版を提供開始したと発表した。ベータ版は同社のウェブサイトからダウンロードできる。正式版は今夏にもリリースする予定だ。

Bill Nesheim氏
会見に臨む米Oracle Solarisプラットフォームエンジニアリング担当バイスプレジデントのBill Nesheim氏

 発表会見では、米OracleのSolarisプラットフォームエンジニアリング担当バイスプレジデントであるBill Nesheim(ビル・ネシャイム)氏が、Solaris 11.2の内容について説明した。

 それによると、Solaris 11.2の強化点は、IaaS構築管理ソフトウェア「OpenStack」やSDN(Software-Defined Networking)などに対応し、エンタープライズ向けのクラウドプラットフォームとして適用できるようになったことにある。

 さらに詳しい内容については関連記事を参照いただくとして、筆者がこの機にぜひ確認したかったのは、UNIX市場自体がグローバルで縮小傾向にある中で、Oracleは今後もSolarisの開発投資を続けていく覚悟があるのか。その方向と相まって、OracleはSolarisユーザーをどこへ導こうとしているのか、といった点だ。

OSからクラウドプラットフォームへ

 この質問に対し、Nesheim氏は次のように答えた。

 「4月に公開したSolarisの新たなロードマップでは、Solarisを動かすSPARCプロセッサとともに2019年までの開発計画を明らかにし、Oracleとしてコミットしている。今回、Solarisはエンタープライズ向けのクラウドプラットフォームへと進化した。今後、SolarisはSPARCプロセッサとあわせてエンタープライズレベルの高度な要求に対応できる唯一のクラウドプラットフォームとしての役割を果たし続けていくことになる」

 Nesheim氏が語ったロードマップによると、これから2019年までに3段階の機能拡充が予定されているSPARCプロセッサとともに、Solarisは2015年、2016年と「11.x」に引き上げられ、それと並行して2016年にはメジャーバージョンアップの「12」が登場し、こちらも引き続き2019年までに2回の「12.x」への強化が予定されている。

 とはいえ、UNIX市場の縮小傾向は今後も止まらないと見られるだけに、果たしてロードマップ通りに進むのかどうか。だが、考えてみると、UNIX市場の縮小傾向だけを捉えるのも、もはや時代遅れかもしれない。今回のSolarisにも見られるように、OSは今後クラウドプラットフォームとして進化していく可能性が高いからだ。

 果たしてSolarisに将来はあるか。それはNesheim氏の言う通り、「エンタープライズレベルの高度な要求に対応できる唯一のクラウドプラットフォーム」としてOracleが仕立て上げ、市場に受け入れられるかどうかにかかっている。

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