ドイツのエンタープライズソフトウェア大手SAPは現地時間5月20日、ボストンに拠点を置く行動マーケティング提供企業SeeWhyを買収する計画を発表し、マーケティングクラウドの強化に乗り出した。
SeeWhyのマーケティングプラットフォームは、個々の顧客の行動に基づくデータを利用し、電子メールやデスクトップ広告、モバイルおよびソーシャルチャネルを使って、パーソナライズされたキャンペーンを展開する。
SeeWhyの特許取得済みの「SeeWhy CORE」プラットフォームは間違いなく同社のラインアップの目玉だ。同プラットフォームはリアルタイムのインメモリ処理を利用して、特定の瞬間に個々の顧客が次にとる最良の行動を計算し、非従来型のアーキテクチャを使ってそのデータを分析する。SeeWhyは今回の買収について説明した公式のブログ記事で、次のように述べている。
データウェアハウスはない。大量のデータもない。セグメントもない。One to Oneマーケティングのキャンペーンを可能にするのは、個々の訪問者の行動と、消費者が今この瞬間にとっている行動についてのリアルタイムのコンテキストである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。