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トマト栽培にM2Mを活用--温度などをセンサで収集、収穫量との相関を分析

NO BUDGET

2014-07-03 17:48

 小松市農業協同組合(JA小松市、石川県小松市)は、所属する農家のトマト栽培ハウスに温度や湿度などのセンサを設置し、環境データを自動収集するクラウドサービスを利用している。5月末から全面稼働している。NECが7月3日に発表した。

 これまで経験や勘に頼っていた作業を数値で確認できるようになったことで、生産工程の改善や新しい農業手法への取り組みが可能となり、生産力向上と人材育成に貢献するという。

 NECが提供する“機器間通信(Machine to Machine:M2M)”サービス「CONNEXIVE」を施設園芸の監視に活用した。同社のビッグデータ関連の製品やサービスを体系化した「NEC Big Data Solutions」の一つに位置付けられる。

 今回は建設機械メーカーの小松製作所、小松市、JA小松市の3者が発足した「こまつ・アグリウェイプロジェクト」の一環として導入された。環境データの分析や栽培指導などは石川県が支援している。


トマトハウス内に設置したセンサ(NEC提供)

 サービスの利用を開始したのは、施設園芸部会青年部に属する農家5軒のハウス12棟。ハウス内に設置したセンサを通じて温度や湿度、炭酸ガス量、照度といった環境データを自動的に収集し、NECのクラウドに蓄積する。

 データは自動的にグラフ化され、PCやスマートフォンを通じて遠隔地からでもハウス内の環境をリアルタイムに把握できる。今回は農作業の計画や実績、農薬散布の回数や量などをウェブ上で登録できる営農日誌機能も提供しており、日々の作業を簡単な操作で記録できるとともに、過去実績の閲覧も容易となり、生産者の利便性を向上するという。

 JA小松市とサービスを導入した農家は、センサから得られたハウス内の環境データと、トマトの収穫量と品質の相関を分析し、土質や水質、施設規格、栽培方法など最適な栽培環境を検証していく。

 分析で得られた知見や営農日誌の記録をもとに栽培マニュアルを作成し生産者間で共有することも予定しており、生産技術の底上げと産地の結束力強化を目指している。活動主体を若手生産者とすることで、先端ICTを活用した次世代農家の育成を推進していく。

 サービスを導入した農家からは、「ハウス内の環境が数値として見える化されたことで、トマトの成長に必要なCO2濃度が想定より低いことが判明し、対応が必要なことが分かった」「導入した農家同士でハウス内環境などの情報を交換する機会が増加し、ノウハウの共有や作業の改善活動が加速した。新たに農業に就く障壁も下がる可能性がある」といった評価が得られているという。

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