日経平均の先行きに私は強気だが、足元はやや上値が重くなっている。このような場合は、基本に返って、好配当利回り株を見直す。
(1) 投資しやすい最小売買単位20万円以下の株
5月30日に「好配当利回り株、攻めの5銘柄と守りの5銘柄」というタイトルでレポートを書いた。多くの方から参考になったという言葉を頂戴した。ただし、最小売買単位が50万円を超える銘柄は投資しにくいとの声もあった。そこで今日は、最小売買単位が20万円以下の銘柄から、好配当利回り株の攻めの6銘柄、守りの4銘柄を選んだ。
(2) 攻めと守りの意味
このレポートでは、景気敏感業種から選ぶ株を「攻めの銘柄」、景気の影響が比較的小さい業種から選ぶ株を「守りの銘柄」と呼ぶ。私は、今年は日本の景気拡大が続くと予想しており、攻めの銘柄がおもしろいと考える。ただし、景気の予想は外れることもある。景気が悪くなる時に備えるならば、守りの銘柄にも分散投資しておくべきだ。守りの銘柄も株である以上、値上がり値下がりする。あくまでも相対的に値動きが小さいということであり、注意してほしい。
(3) 攻めの6銘柄・守りの4銘柄
配当利回りは、確定利回りではない。業績が悪化して減配すると、利回りは下がる。したがって、好配当利回りを選ぶ際は、なるべく減配になりにくい性質をもった銘柄を選ぶべきだ。
減配になりにくい好配当利回り株を選ぶために以下の3条件を設定して、楽天証券スーパースクリーナーを使って銘柄を選択した。
- 予想配当利回り2.5%以上
- 時価総額1000億円以上
- 売上高経常利益率5%以上
上記条件で抽出された銘柄から、さらに景気敏感業種に属する6銘柄を選んだのが、 以下の表だ。
<攻めの好配当利回り6銘柄>
(出所:楽天証券経済研究所が作成)
(注)8954オリックス不動産投資法人は、REIT(上場不動産投資信託)。
同じ条件で選んだ銘柄から、さらに景気の影響が相対的に小さい業種に属する4銘柄 を選んだのが、以下の表だ。
<守りの好配当利回り4銘柄>
(出所:楽天証券経済研究所が作成)