「Windows 8.x」を企業ユーザーにとって受け入れやすくすることを目指すMicrosoftの最新の試みは、同社が「Windows Apportal」と呼ぶ新しいテクノロジだ。Apportalの狙いは、アプリの分類、発見、および配布を簡素化することだ。
Microsoftは米国時間7月11日、「Springboard Series」ブログへの投稿で、Apportalを次のように説明した。
「Windows Apportalは、 Line of Business(LOB)スタック全体を単一の現代的タッチベース体験に統合できる『Windows 8.1』アプリだ。Apportalを支えるコンセプトはシンプルだ。つまり、デスクトップOSでよく使われる入れ子式のフォルダ構造と同じものを現代的なモバイルOSに導入することである。そうして生み出されたのが、『Start』画面(複数のライブタイルで構成される)から別のミニStart画面(複数のグリッドタイルで構成される)へと階層を下っていくことが可能なUI体験だ。最も素晴らしいのは、ApportalはOSから独立して構築されているので、『Windows 7』のデスクトップアプリケーションや現代的な『Windows 8』アプリ、ウェブアプリケーションなど、『Windows』で動作するすべてのものがWindows Apportalでも動作することだ」
Windows IT ProのRod Trent氏の助けを借りて、もう少し分かりやすく説明しよう。
Windows 8では、インストールしたアプリを見つけるのに手間取ることがあるとTrent氏は指摘している。アプリは、Start画面にピン留めされることもあれば、App画面に表示されることもある。Windows 8では、垂直ではなく水平にスクロールするので、アプリを見つける作業がより困難になることがある(Trent氏が指摘しているように、インストールしたアプリを検索すれば簡単に見つけることができるが、多くのユーザーはそれをしない)。
「人事部に関連する一連のアプリがある場合、それらのアプリすべてを人事部専用のタイルの下に分類することができる。ユーザーが人事部タイルをタップすると、新しいStart画面が開き、そこに表示するように設定したアプリがすべて表示される」(Trent氏)
Apportalはユーザーの「Corporate App Store」を通して展開され、自動的にアップデートされる。Windows 7のデスクトップアプリケーションやWindows 8の「Windows Store」(Metro)スタイルアプリケーション、ウェブアプリケーション、そして、それらを組み合わせたものを単一のApportalに分類することが可能だ。エンタープライズユーザーは、独自のApportalを構築することもできるし、Microsoftパートナーにその作業を代行してもらうこともできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。