IBMが「SoftLayer」クラウドサービス向けの一連の新サービスを発表した。これらの新サービスは「Watson」プラットフォームの開発とソフトウェア定義型ストレージを中心とするもので、SoftLayerパートナー市場の拡大を目指す。
IBMが1年前に20億ドルで買収したSoftLayerは、ハイブリッドクラウド分野における同社の主力製品だ。IBMは「Amazon Web Services」(AWS)やGoogle、「Microsoft Azure」といった大規模なプロバイダーに対抗しようとしている。そしてさらに、SoftLayerを自社のハードウェア、ソフトウェア、およびサービスと統合して、ハイブリッドデータセンターの実現を目指している。
IBMは数値データも明かした。それによると、WhirlpoolやSicoss Group、Generaliを含む6000の顧客が既に、SoftLayerに重要なオペレーションを移行しているという。IBMは第3四半期、12億ドルのクラウド投資の一環として、同社の「Power Systems」を基盤とする4つのデータセンターを開設する予定だ。
SoftLayer向けの新しいサービスには以下のものがある。
- コグニティブコンピューティング向けエコシステムの構築を支援する「Watson Developer Cloud on SoftLayer」。
- 自然言語によるビッグデータクエリを実現する「Watson Engagement Advisor on SoftLayer」。
- SoftLayerで提供されるサービスとしての「Bluemix」プラットフォームの拡張。
- クラウドとオンプレミスのデータをつなぐ「Elastic Storage」。
- 環境を管理する機能を備えた自動サービス管理システム「IBM Cloud Modular」。
- 複数のハイブリッドクラウド環境間の相互運用性を実現する「Jumpgate」。Jumpgateによって、「OpenStack」APIとプロプライエタリなベンダーAPIの相互運用が可能になる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。