Dropboxは、16カ月前にリリースした「Dropbox for Business」に新機能を追加すると発表した。
Dropboxはセキュリティをクラウドベースサービスの中心に位置付け、パスワード保護機能や、リンクがいつまでも有効であり続けないようにするための期限を設定できる機能を追加することで、リンクの共有許可を改善しようとしている。Dropboxアカウントを持たないユーザーに対しては、そうしたリンクが電子メール経由で共有されることが多い。
共有フォルダを「閲覧のみ」にする機能も追加される。管理者はフォルダの閲覧と編集ができるユーザーと、閲覧しかできないユーザーとを設定して管理できる。
Dropbox for Businessの製品担当リーダーのIlya Fushman氏は米ZDNetに対して、Dropbox for Businessのセキュリティ面の強化は、従業員の生産性の確保と、データの安全性の確保という2つの目標を企業が達成するのに役立つと語った。
「われわれはこうした製品を開発するにあたって、ユーザーに最大限の自由と使いやすさを提供しつつ、組織に対しては、データの流れを可視化してコントロールするための情報とツールを提供することを考えた」(Fushman氏)
「例えば管理者は、組織内での共有を制限できるようになっている。リンク機能を使えば、ユーザーはパスワードや、リンクの有効期限を設定できるようになるため、誰かに電子メールでリンクを送る場合には、リンクがいつまでも有効であり続けないように設定しておくとよい」(Fushman氏)
Dropbox for Businessに追加されるほかの新機能には、フォルダを通して検索できる全文検索機能や、30万人のDropboxアプリ開発者がAPI経由で共有フォルダにアクセスできる機能などがある。初期の段階では、開発者に与えられるのは基本的な管理機能だが、Fushman氏によれば、最終的に開発者は「Dropboxの上に、連携機能をより本格的な形で構築できる」ようになるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。