「iPhone」「iPad」も強力な生産性ツールに--アップルユーザーにお勧めのビジネスアプリ5選 - (page 2)

Erik Eckel (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2014-07-31 07:00

4: Scapple

 ブレーンストーミングや、一瞬で消えてしまうことも多い複雑な考えをすばやくとらえるプロセスの問題は、そうした情報を優雅にとらえたいという誘惑が常に存在することだ。ブレーンストーミングとはそういうものではない。複雑な概念や思考パターン、さらには意識の流れのように思えるアイデアを深く掘り下げるときは、そうした情報を簡単に記録でき、なおかつ、そのプロセスがブレーンストーミング自体に悪影響を与えないような手段が必要になる。

 ホワイトボードの人気が高いのはそのためだ。ホワイトボードを使えば、アイデアをすぐにとらえることができる。しかし、ホワイトボードに描いたスケッチをほかの人に配布するには、高価な電子ホワイトボードを用意するか、iPhoneで安っぽい写真を撮影しなければならない。それに、ホワイトボードのスケッチはどうやって編集するのか。基本的にそんな心配は忘れていい。すべてを消して最初からやり直し、その際に編集を加えるというなら話は別だが。

 「Scapple」(画像D)はOS X向けの低価格ブレーンストーミングアプリケーションだ。Appleユーザーは、さまざまな要素をすばやくリスト化して、それらの要素の関係性を直観的に示し、その結果をキャプチャしてほかのユーザーにPDFとして配布できる。

画像D
figure_D

 Scappleでは、メモの形やフォントカラー、背景を変えることができる。便利な右クリックメニューを使えば、項目や要素の関係性を示す矢印の追加や編集が可能。Scappleは、プロセス、階層構造、複雑な関係性を理解したり、洗練させたりするのに苦労しているときに、思考やアイデアを記録して、簡単に元に戻せる変更を行える(ブレーンストーミングを行うときには極めて重要な行為)便利なツールだ。

5: OmniGraffle

 ワープロプログラム、スプレッドシートアプリケーション、スライドショーソフトウェアはビジネスに欠かせないツールだが、ビジネスユーザーは、組織図やダイアグラム、ワイヤーフレーム、ワークフローの作成が必要になることもよくある。一般的なビジネスアプリケーションはそれらのタスクにあまり適していない。そこで「OmniGraffle」(画像E)の出番だ。このグラフィカルな文書作成プログラムは、魅力的なダイアグラムやワークフローの作成に大きな威力を発揮するツールだ。

画像E
figure_E

 多くのユーザーは、慣れ親しんだ一次元的な文書、スプレッドシート、プレゼンテーションのプログラムを使い続けている。そうした人も、OmniGraffleのようなツールのグラフィック機能を利用することで、より自由な思考ができるようになる。Roger von Oech氏は大きな影響を与えた著書「Whack on the Side of the Head」の中で、思考停止状態を打破することの重要性を指摘した。OmniGraffleでは、まさにそれを実行するためのツールを利用できる。

本記事で紹介できなかったアプリ

 自分のお気に入りのビジネスアプリが本記事で紹介されていない、という人はいるだろうか。お勧めのアプリがあったら紹介してほしい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]