IT管理者に対し社内でのデータ共有の現状に対する対応策として、利用を制限するだけではなく社外に安全にデータを共有できる代替策の導入を検討しているか尋ねると「検討している」との回答は40.4%、「検討していない」との回答は48.0%となった。
データ共有を目的としたツールやシステムを導入する際、管理者が望む機能は上位から、ウイルス対策(66.9%)、アクセス制限(65.7%)、暗号化(52.7%)、情報漏えい対策(40.4%)となり、管理者は情報資産を安全に運用できるセキュリティ機能に注目していることが分かった。
調査からは、多くの現場では企業のセキュリティポリシーに違反し、利便性を重視したデータの取り扱いが行われていることが浮き彫りとなった。事故によるデータの破損や持ち出しなどによる漏えいは企業にとって大きな問題であり、企業では、セキュリティポリシーの強化を実現しつつ現場での利便性を兼ね合わせた対策が必要となってくると指摘した。
図4:データ共有ツールの利用を制限するだけでなく、社内外に大容量ファイルを安全に共有できる代替ツールやシステムの導入を検討していますか?
(単一回答。対象者:IT管理者、n=510)
図5:データ共有を目的としたツールやシステムを導入する際、どのような機能を望みますか? (複数回答。対象者:IT管理者、n=510)