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ARMベースのサーバ、データセンターでの利用へ前進--Linuxカーネル3.16でサポート強化

Nick Heath (TechRepublic) 翻訳校正: 編集部

2014-08-06 12:51

 2014年中に、サーバワークロードの処理から、ストレージアレイや仮想化ネットワーク機能の運用に至るまでのさまざまなデータセンター業務の遂行のために設計された、ARMベースのシステムオンチップ(SoC)プロセッサが複数登場することになるはずだ。

 ウェブサイトやデータアナリティクス、データベースを支える主要な企業向けソフトウェアパッケージが、ARMアーキテクチャ上で動作するよう移植されている最中であり、米国時間8月3日にリリースされた最新バージョンのLinuxカーネルではARM向けのさまざまな機能が導入されている。

 このLinuxカーネルバージョン3.16では、「ARMv8」ベースのSoCであるサーバ向け主要製品2つに対するサポートが向上しており、Applied Micro Circuitsの「X-Gene」SoCのメインラインサポートと、AMDの「Seattle」プロセッサである「AMD Opteron A1100」シリーズのイニシャルサポートが追加されている。

 ARMv8プラットフォームを企業での使用に十分耐えられるものにするには、電源投入後にサーバのセットアップを行うソフトウェアの移植も必要となる。

 この最新のカーネルバージョンでは、OSとファームウェアの間のソフトウェアインターフェースを定義するUEFI規格へのサポートが簡素化されている。この変更により、ファームウェアは「GRUB2」のような個別のブートローダを使用することなしに直接、OSのカーネルを起動できるようになる。

 ARMプラットフォーム用のオープンソースソフトウェアの充実を目的に活動しているエンジニアリンググループLinaro Enterprise Groupのシニアディレクターを務めるある人物はTechRepublicに対して、「Linaroのメンバーにとって、ARMサーバが配備面や運用面で他のアーキテクチャに基づく他のサーバと同じように動作するというのはとても重要だ」と語っている。

 またLinaroはデバイスの設定や電源管理の作業手順を明確化するACPI規格のサポートを簡素化させるという取り組みでも進展を見せている。Linaroの取り組みにより、「デバイスツリーを用意せずとも、ACPI情報だけでARMプラットフォームを起動する」ことが可能になっている。

 Linuxカーネルに追加されたその他の機能により、ARMベースのシステムの仮想化能力が向上し、「Xen」ハイパーバイザ上でサスペンドやレジュームがサポートされるようになっている。

 さらにカーネル3.16では、NVIDIAのハイエンドSoC「Tegra K1」を搭載した「Jetson TK1」開発キットや、サムスンの「Exynos」、Qualcommの「MSM 8×60」と「MSM 8960」「MSM 8974」を含むその他のARMベースのプラットフォームに対するメインラインサポートも追加されている。

 ARMフレンドリーなカーネルは、「Debian 8」や「Fedora 21」といった、LinuxベースのさまざなOSの基盤として使用されることになる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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