Microsoftは米国時間8月21日、NoSQLデータベースサービスとフルテキスト検索サービスという、「Azure」クラウドの新サービス2件のプレビュー版を公開した。
Microsoftによると、「Azure DocumentDB」というNoSQLサービスは、大規模なクエリ性能およびトランザクション性能を有する完全なマネージドデータベースを求めるユーザーの声に応えて同社が開発したものだという。同社はAzure DocumentDBをオープンソース化する予定はないが、クライアントライブラリのソフトウェア開発キット(SDK)をオープンソースコミュニティーに提供するという。
Azure DocumentDBはNoSQLのドキュメントデータベース機能とリレーショナルデータベースのトランザクション機能を橋渡しするものとなる。Azure DocumentDBサービスはネイティブレベルでJSONドキュメントをサポートし、.NETやNode.js、JavaScript、Pythonを含むさまざまな言語やプラットフォーム向けのプログラミングライブラリを提供する。
Azure DocumentDBは、Microsoft Researchによって開発されたロックフリーのインデックス技術を活用している。この技術は、「SQL Server 2014」のインメモリOLTPエンジンである「Hekaton」にも使用されている。
新たな検索サービス「Azure Search」は基礎となるフルテキスト検索エンジンとして、オープンソースの分散検索技術「Elasticsearch」を使用している。Azure SearchサービスはElasticsearchの一部の機能を利用可能にしているものの、依然としてMicrosoftのマネージドサービスである。Microsoftによると、このサービスが対象としているのは、ウェブ検索を行うエンドユーザーではなく、フルテキスト検索機能を自らのアプリケーションに組み込みたいと考えているウェブアプリやモバイルアプリの開発者だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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