クラスメソッドは8月25日、マーケティング部門向けのビッグデータ活用基盤「カスタマーストーリー」の発売を開始した。データ分析で必要となる製品やサービスをパッケージ化して提供する。初期費用は300万円から、月額費用は100万円から。初期費用と月額費用に年間のライセンスやインフラ利用、保守費用などをあわせて年間1500万円から利用できる。1年間の契約が前提となっている。最短で1カ月程度での導入が可能という。クラスメソッドは、Treasure DataやTalendとの協業も同時に発表している。
カスタマーストーリーは、データの収集から加工、分析、見える化に必要な複数の製品やサービスを組み合わせて使う。SaaS型データウェアハウス(DWH)「Amazon Redshift」とストリーミングデータ処理「Amazon Kinesis」、SaaS型DWH「Treasure Data Service」、データ統合ソフトウェア「Talend Open Studio for Data Integration」、ビジネスインテリジェンス(BI)ツール「Tableau Desktop」「Tableau Server」などとの連携を短期間で実現するという。
カスタマーストーリーは、すかいらーく、あきんどスシローなど飲食業で、導入運用が開始されている。
すかいらーくは、全国3000店舗のPOSデータをカスタマーストーリーで分析している。メニュー開発のほか、費用対効果の低いプロモーション施策の改善、効果の高い施策へのリソースシフトなどができるようになったという。今後は自社アプリの利用履歴を用いたマーケティング施策を開発する予定だ。
あきんどスシローでは、「店内オペレーション分析」としてすし皿に取り付けられたICタグ情報データと、来店者情報やフロアマップを重ね合わせることで、各店舗内のオペレーション状況が詳細に確認できるようになったとした。導入にかかった時間が1カ月だったという。
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