Microsoftは米国時間8月27日、セキュリティ情報MS14-045のアップデートを再配信した。このアップデートは、12日に8月のセキュリティ更新プログラムとして一度リリースされたが、ブルースクリーンが発生する可能性があることが分かり、取り下げられていた。
同社はMS14-045を取り下げるのと同時に、セキュリティとは関連しない3つのアップデート(KB2970228、KB2975719、KB2975331)も取り下げており、いずれもまだ再リリースされていない。同社のTrustworthy Computing担当ディレクターであるTracey Pretorius氏のブログ記事を読む限り、これはセキュリティに関連しないアップデートのリリーススケジュール変更が原因のようだ。
修正されたアップデート(KB2993651)のサポート技術情報に掲載されている既知の問題リストには分かりにくい点がある。
- このアップデートがインストールされた状態では、デフォルトフォントディレクトリ内(%windir%\fonts\)にないシステム中のフォントは、アクティブセッション中にロードされると変更できない。
- このアップデートがインストールされた状態では、一部のウィンドウのZオーダー(ウィンドウの順序)が変更される。これは、それらのウィンドウが隠されてしまい、見えなくなる可能性があることを意味している。この問題は、ほかにも2965768、2970228、2973201、2975719の4つのアップデートで発生する。
このうち2つ(2970228と2975719)はMS14-045と同時に取り下げられたが、残り2つは最近生じた問題と関連づけて言及されたことはない。新たに問題として指摘されたこの2つのアップデートのうち2965768は、本稿掲載時点でいまだにダウンロードできる状態にある。
セキュリティ情報では、新しいアップデートである2993651を適用する前に、古いアップデートである2982791をアンインストールすることを強く推奨している。これは、以前のアップデートで問題が発生していないユーザーにも当てはまる。しかし、Windows Updateや自動アップデートでは、古いバージョンは削除されないことに注意が必要だ。
これをアンインストールするには、コントロール パネルの「プログラムと機能」にある「インストールされた更新プログラムを表示」で、2982791のアップデートを探し、右クリックしてアンインストールする。同じ画面の右上の検索ボックスを使って「KB2982791」を検索することもできる。
このアップデートはWindowsカーネルの3つのバグを修正するもので、そのうち2つは特権が昇格される可能性があり、残る1つは重要なカーネル情報を漏えいさせる可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。