ミラクル・リナックスは10月2日、企業向けLinuxディストリビューションの新版「Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP4」の提供を開始した。税別価格は、標準サーバ向けライセンスが6万円から、プロダクトサポートを組み合わせたバリューパックが18万円、産業用コンピュータやアプライアンスなど特定業務用機器向けは10ライセンスで15万円などとなっている。
MIRACLE LINUX V6は、企業向けLinuxサーバ用途に加え、産業用コンピュータやアプライアンス製品など特定業務用機器への組み込みにも多数の採用実績があるという。
新版となるSP4では、ベースとなるOS「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」を6.4から6.5相当にバージョンアップした(CentOS 6.5に相当)。RHEL 6.5向けのハードウェアや開発されたアプリケーションソフトはMIRACLE LINUX V6 SP4の上でほぼそのまま動作させられるという。
国内唯一の企業向けLinuxディストリビューターとしてミラクル・リナックスは、ユーザー企業のニーズに応えて、安定性を重視した独自パッチの適用や検証実施に対応できるほか、カーネルレベルでもカスタマイズもできるとしている。ミラクル・リナックスから日本語で技術サポートを受けられる。販売開始から5年以上の販売期間、10年にわたるサポート期間でサービスを提供する。
OSライセンス、アップデータ利用権、サポートサービスを分離したライセンス形態となっており、大規模導入の場合はサポートサービスを包括したメニューも相談に応じて提供する。仮想化インフラ向けサーバでの利用では、OSライセンスは1物理サーバあたり1ライセンスで済み、インスタンス数の制限はない。
特定業務用機器への組み込みでは1ライセンスあたりの価格を抑えたライセンス形態を選べる。基幹サーバや特定業務用機器の稼働テストでのコストについて、サポートサービス契約やアップデータ利用契約を締結することで、カーネルの解析、修正パッチの提供など、必要に応じたサポートサービスをコスト効率良く受けられるとしている。