MicrosoftとSalesforceは、5月に両社の製品の統合を進めていくと発表したが、米国時間10月13日、サンフランシスコで開催中のSalesforceのカンファレンスである「Dreamforce 2014」で、両社はそのパートナーシップの成果に関する最新情報を発信した。その内容には、以下のものが含まれる。
Windows用「Salesforce1」アプリ:MicrosoftとSalesforceは、Windows 8.1およびWindows Phone 8.1のデバイスで動作するSalesforceのアプリに共同で取り組んでいる。このアプリには現在、招待制のプレビューが行われている。Windows 8.1用のSalesforce1アプリは、8インチのタブレットでの使用に最適化されているという。一般に提供されるのは2015年の後半。
SalesforceとOfficeの統合:両社は「Saleceforce Files」と「Microsoft Office」「SharePoint」「OneDrive for Business」の統合を進めている。一般にリリースされるのは2015年前半になる見込みで、ブラウザやSalesforce1のモバイルアプリを使って、Salesforce.comを通じてアクセスしたドキュメントの参照、編集、保存が可能になる。
Outlook用Salesforce1アプリ:この新しいアプリを使うと、ユーザーは「Outlook 2013」「Exchange Server 2013」「Office 365」からSalesforceの情報にアクセスしたり、管理したりできるようになる。リリースは2015年前半の予定。
Salesforceによる「Power BI」と「Excel」の統合:Microsoftは、顧客がSalesforceとExcelで双方向にデータを読み込み、Power BIでレポートの作成や情報の可視化を行えるように製品の統合を進めている。現在、Power Query for ExcelのSalesforceコネクターがプレビュー段階にあり、2015年前半にリリースされる予定だ。Power BIとSalesforceの統合は2015年前半に、Excel用の新しいSalesforceアプリは、2015年後半に提供される予定となっている。
MicrosoftはSalesforceとのパートナーシップを深めているが、CRM市場では、両社は依然として激しく争っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。