NetAppは米国時間10月28日、ハイブリッドクラウド環境の展開を簡略化する一連の製品の目玉として、同社のストレージOS「ONTAP」のクラウドバージョンを発表した。これによってNetAppは、データがエンタープライズデータセンターとパブリッククラウドの間を行き来する中で、より中間的なソフトウェアプロバイダーになろうとしている。
このニュースは、NetAppがラスベガスで開催している「Insight」カンファレンスで発表されたものだ。ストレージベンダーである同社の顧客には、ONTAPの利用方法が2通り提供されることになる。1つは「Amazon Web Services」インフラストラクチャ上のサービスとして1時間当たり5ドルで使う方法、もう1つはライセンスベースで使う方法である。
NetAppの製品オペレーション担当エグゼクティブバイスプレジデントのGeorge Kurian氏は、「Cloud ONTAP」のアーキテクチャやデータ形式、「Snapshot」はオンプレミスバージョンと同じであるため、顧客はパブリックおよびプライベートのクラウドリソースからの移動が可能だとしている。
NetAppは同社の製品群を構成する中核要素として、Cloud ONTAPのほかに以下の製品を発表した。
- 「clustered Data ONTAP 8.3」。NetAppのディザスタリカバリソフトウェアとオールフラッシュノードをサポートし、効率を向上させる、ソフトウェア定義型ストレージOS。
- 「OnCommand Cloud Manager」。プライベートクラウドプロバイダーとパブリッククラウドプロバイダーの間のインスタンスをプロビジョニングするツール。
- 「NetApp Private Storage for Cloud」。NetAppのプライベートストレージは、「Microsoft Azure」「Amazon Web Services」、そして今後はIBMの「SoftLayer」とも連携する。
- その他、ハイブリッド環境向けにさまざまなサービスを発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。