スターバックス、スマホで注文できる「Mobile Order and Pay」を発表

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-10-31 13:03

 モバイル機器からの支払いトランザクションを毎週700万件近く扱っているStarbucksは、2015年にスマートフォンを使った注文および支払いサービスとともに、商品の配達サービスを開始しようと計画している。

 同社の最高経営責任者(CEO)Howard Schultz氏は第4四半期決算の電話会議で、同社が家庭以外の場所での飲食とともに、実店舗以外での販売を模索する方向に舵を切っていると語った。この計画は同社のデジタルリーチを活用しようというものだ。


Starbuckのアプリ

 Schultz氏は自社アプリを引き続き活用して、トラフィックを増やすとともにエンゲージメントを高めていくと述べた。また同氏は、12月にまずオレゴン州ポートランドで展開する「Mobile Order and Pay」についても説明した。同氏はこのサービスについて、以下のように述べている。

 しかし、2014年にわれわれがもたらす最も重要なテクノロジイノベーションはMobile Order and Payになるだろう。このサービスは12月にまずポートランドで展開し、2015年に全米規模に拡大する。モバイル機器での支払いは多くの人々が話題にしているが、Starbucksが計画、実施しようとしていることは今まで市場で類を見なかったものである。

 今日のコンシューマーは、既製品や日用品の購入にのみ利便性を追求しているわけではない。彼らはStarbucksのようなプレミアム製品の購入に対しても利便性を求める。このようなニーズに応えるための方法の1つとして、われわれは利益率が高いドライブスルー店舗の拡充を加速させていく。しかしわれわれの調査では、顧客がモバイル機器を用いて事前注文できるようにして、列に並ぶずとも商品を受け取れるようにすることで、トラフィックとインクリメンタリティをさらに向上させ、より多くの店舗で顧客に対してさらなる利便性を提供できることが裏付けられた。

 StarbucksのMobile Order and Payは他に例を見ないテクノロジだ。これによって、モバイル機器経由での注文とわれわれ独自のポイントプログラムが販売時点情報管理(POS)や店舗業務とシームレスに統合される。その結果、顧客のエクスペリエンスをさらに向上させ、利便性に対する顧客の期待を上回り、顧客の愛顧を一層高められるようになる。そして、数週間後に実感できることだろうが、StarbucksのMobile Order and Payのようなテクノロジを提供する企業はどの業界にも存在していない。さらに、店舗の処理能力を向上させるとともに、すべての顧客に対してさらに迅速なサービスを提供できるようになるという利点もある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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