IDCフロンティアは12月1日、Yahoo! JAPANのコンテンツ配信技術を生かした「IDCフロンティア コンテンツキャッシュサービス」(コンテンツキャッシュ)の提供を同日から開始すると発表した。料金は従量制で、月間データ転送量1GBあたり9.0円。
同社は、Yahoo! JAPANグループのクラウドコンピューティングとデータセンター事業を担う戦略的子会社として、クラウド事業、データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築と運営を手掛けている。
本サービスは、Yahoo! JAPANを支えるコンテンツ配信技術とネットワーク設備を基に、インターネットの出入り口となる東日本および西日本のYahoo! JAPAN配信拠点設備内にキャッシュサーバ群を配置し、IDCフロンティアのクラウドやストレージ、データセンター内のコンテンツを高速に配信するという内容。
これにより、大量アクセス時のサーバ負荷、およびネットワーク帯域のひっ迫などを軽減し、顧客のウェブサイトコンテンツのダウンロードやレスポンスの向上を実現する。
「IDCフロンティア コンテンツキャッシュサービス」概要(IDCフロンティア提供)
サービスの仕様は以下の通り。
- 配信拠点:日本国内(東日本/西日本)
- ファイル形式:制限なし
- オリジンサーバ:IDCFクラウド、オブジェクトストレージ、ハウジング
- コントロールパネル:トラフィックサマリ、ログレポート、キャッシュ確認・削除
- SLA:月間平均稼働率99.9%
主な特徴は以下の通り。
- コンテンツ配信を約10倍高速化、10MBのコンテンツを6同時接続で200回取得する場合の計測では約12倍(IDCフロンティア調べ)
- 最低利用期間および転送量コミットなし、1GBあたり9円の従量課金
- 国内向けのコンテンツ配信に特化、シンプルなサービス構成でサーバー負荷・帯域逼迫を軽減
- IDCFクラウドおよびオブジェクトストレージとコンテンツキャッシュ間のデータ転送量は無料
- コントロールパネルを提供しキャッシュの削除やログレポート/トラフィックサマリーを閲覧可能