気持ちよく新年を迎えるために--IT管理者が年内に済ませるべき10のタスク - (page 2)

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2014-12-16 06:00

6.外付けハードドライブの状態チェック

 ハードウェアが壊れたら終わりだ。自分のサーバやデータ、そのほかの情報をバックアップしていた外付けドライブもいずれは故障する。問題が起こってからどうにかしようとするより、先手を打っておくに越したことはない(後からどうにかするのは費用がかかることもある)。ほとんど全ての外付けドライブには、ハードウェアの状態をチェックするために、ダウンロードして使えるツールが用意されている。こうした外付けドライブのテストを、「Windows」のツールに頼ってはいけない。メーカーのウェブサイトにアクセスして、そのドライブ専用のテスト用ツールをダウンロードしよう。壊れそうなドライブが見つかっても、データ抽出とハードウェアの交換に間に合ってデータを失わずに済むかもしれない。

7.ベアメタルバックアップ

 これをまだ行っていない人のために説明すると、あらゆるサーバのバックアップを取ってそのバックアップを新しいハードウェアに移し、数時間以内に稼働させられるようにすることだ。このベアメタルバックアップについては、既に把握しておくべきだ(実施済みならばもっと良い)。まだ実施していなければ、今こそその時だ。少なくとも、ベアメタルバックアップを月に一度作成して、オフサイトに保存しておくべきである。年末は、こうしたオフサイトのバックアップを棚卸しして、それぞれが実行可能で、すぐに使える状態かどうかを確かめるのに良い時だ。

8.文書化

 これは、真っ先に放棄されてしまう作業の1つだ。できるだけ簡単に説明しよう。サーバやシステム、手順についてきちんとした文書があれば、あなたの部門は比べものにならないほどスムーズにまわるだろう。文書化されていなければ、管理者が退職した時に、サーバやクライアントを適切に管理するために必要なあらゆる情報も一緒に失われることになる。そうした事態は避けなければいけない。年末には時間を取って、あらゆる文書を更新するだけでなく、文書を毎日、あるいは毎週更新するための手順も整えておこう。

9.ソフトウェアのディスクとマニュアルの発掘

 古いソフトウェアが必要だったり、最近購入したソフトウェアを再インストールしたいのにインストールディスクやライセンスが見つからなかったりしたことが、今まで何回くらいあっただろうか。年末は、そうしたソフトウェアを全て見つけ出して、オフィスに保管するのに良い時期だ。そのためにも、次の項目を付け加えておく。

10.大掃除をする

 1年の間に、オフィスや、サーバルーム、保管場所、休憩室など、あらゆる場所が乱れた状態になってしまうことがある。2014年が残り少なくなってきた今こそ、1日でも、1週間でも、必要なだけの時間を取って、職場を隅々まで磨きあげよう。ちりやほこりは全て、サーバの中に吸い込まれる。どういう結果になるかは明らかだ。当然のことながら、きちんと片付いたオフィスは、仕事の効率を高めることにもなる。不意に、あらゆるものの所在を把握できるようになり、CAT5ケーブルや古いピザ箱の山の下にさまざまなものが埋もれていた状態が解消されるだろう。清潔なIT部門は、効率的なIT部門だ。

まとめ

 確かに、新年を迎える前にやるべきことは、山のようにある。しかし、年末までに自分の部門を整理整頓するためにやるべきことが正確に分かっていれば、しっかりと準備ができた状態で、全速力で2015年のスタートを切ることができる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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