アシスト、インメモリ技術の情報活用基盤「HAYATE」

山田竜司 (編集部)

2014-12-12 07:30

  アシストは12月11日、インメモリ技術を中心にした情報活用基盤「HAYATE」の提供を開始した。インメモリ機能を追加する「Oracle Database In-Memory」やインメモリ型ビジネスインテリジェンス(BI)ツール「QlikView」にオペレーショナルBIのパッケージ「WebFOCUS EVO」を組みあわせた。価格は問い合わせ。

 インメモリコンピューティング技術により、情報処理の高速化とリアルタイムな情報活用、分析が可能という。従来システムでは、約3時間かかっていたデータウェアハウス(DWH)内にある10億件の販売履歴の分析処理が、HAYATEを導入することでおよそ1600分の1のスピードで完了するなど、高速性を実現するとしている。

 従来の情報活用基盤システムは、業務処理用の基幹データベースとモニタリング・検索用途のDWHシステム、そして分析、探索用のデータマートで構成され、基幹データベースの情報をそれぞれのシステムに同期させ、処理しているためデータの鮮度が低下するという課題があった。こうしたシステム構成では、基幹データベースに存在する「今」のトランザクションデータを活用した意思決定や、センサデータなどの機械間通信(Machine to Machine:M2M)のリアルタイム分析を実現するのは困難だったという。

 HAYATEは、「Oracle Database」専用機「Oracle Exadata Database Machine」にOracle DB In-Memoryを追加し、オペレーショナルBI基盤である「WebFOCUS」をベースにしたWebFOCUS EVOをパッケージとして提供する。

 アシストはHAYATEを2015年末までの販売目標数を10台と発表している。


従来型

HAYATE イメージ

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