開発者視点で探る、2015年のアップル--「Swift」「Siri」「iOS」に期待できること - (page 2)

Cory Bohon (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-01-08 06:00

拡張機能の拡充

 「iOS 8」のApp Extensionsは、開発者とユーザーにとって非常に有益で、開発者が「Today」ウィジェットや「Photo」共有、「Safari」共有メニューなど、iOSおよび「OS X」システムの至る所で自らのアプリケーションの機能を拡張することを可能にしてきた。

 App Extensionsを導入できる場所ということなら、未開拓の有望な分野はたくさん残っている。Appleは今後のiOSとOS Xのバージョンで、より多くの機能拡張を発表すると筆者は予想している。

NFC

 「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」「iPad Air 2」には、「Apple Pay」用の近距離無線通信(NFC)チップが搭載されている(ただし、iPad Air 2のチップはApple Payに利用できない)。「iOS 7」で開発者のアクセスが許可されていなかった「Touch ID」がiOS 8で変わったように、Appleは「iOS 9」でNFCをデータ転送開始やBluetoothペアリングなどの用途に開放するのではないだろうか。同社はNFCをApple Pay以外でも使用できるようにするが、それと同時に、決済機能は独自の決済プラットフォーム以外では利用できない状態を維持し、その実装のためにNFCチップをセキュアな状態に保つ、と筆者はみている。

「Siri」

 筆者が期待している拡張機能の1つがSiriのサポートだ。iOS 7では、テキストを音声に変換する機能のサポートが追加されたが、筆者はさらに多くのサポートを期待している(例えば、アプリケーションをSiriに統合する機能など)。iOSの拡張機能はそうした機能をサポートする手段になり得るのではないだろうか。

iOS 9と「OS X 10.11」

 開発者は、iOSとOS Xの新バージョン(iOS 9とOS X 10.11)が提供される可能性が高いと考えていいだろう。これらの新バージョンで、Appleがペースを落として、2015年は少しゆっくりと物事を進めていくことを筆者は期待している。Appleは「Snow Leopard」のようなアップデートをiOSとOS Xに施して、テクノロジを洗練させ、これらのシステムの安定性を高めるべきだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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