プロジェクトが納期通りに完了しなかったのか、ITまわりの要求を理解し損ねたのか、ちょっとした間違いや誤解によるのかに関係なく、IT部門とエンドユーザーの関係が悪化する場合がある。状況が深刻化すると、双方が関係の破綻に向けて突き進んでいく可能性もある。しかし、こういった状況でも適切な努力をすれば、関係の修復はまず可能なのだ。エンドユーザーとの壊れかかった関係を修復しなければいけないという事態に陥った場合、本記事で紹介している10のティップスが役立つはずだ。
#1:きっかけを作る
対立が起きている場合、いずれの側も最初の動き、すなわちコミュニケーションの再開には消極的になりがちだ。しかし、ここで主導権を握ってほしい。たいていの場合、相手はコミュニケーションを取ってほしいと願っている。このため再びコミュニケーションを取ろうとすれば歓迎されるはずだ。やり取りがまったく発生しないという状況は誰にとっても耐えられないことなのだ。また、このような状況は業務にとっても極めて非生産的だ。
#2:話を聞く
エンドユーザーとのコミュニケーションを再開すると、最初はおそらく批判めいたことを聞かされるはずだ。それでも話を聞くのが重要だ。本当のところ、彼らは何を伝えたいのだろうか?彼らはプロジェクトが破綻したと考えている、あるいは設計工程や開発工程に自ら参加する機会が得られなかったために愚痴っているのだろうか?
#3:協力しあう
プロジェクトの開発工程やテスト工程で積極的にエンドユーザーと関わり合うというのは、プロジェクトにおける新たな協力関係を醸成する、そして過去の怒りや不信感を拭い去る一番の方法だろう。とは言うものの、ユーザー部門とIT部門で合同の食事会を開催したり、何らかのプロジェクト作業に本気で取り組む全員参加のワーキングランチを計画するといったやり方でも、エンドユーザーとの新たな絆を生み出せるはずだ。