2014年に多数の新興企業を買収したクラウドストレージのDropboxが先週、2015年最初の買収としてイスラエルの新興企業CloudOnを買収したようだ。
Dropboxは買収を正式に発表していないが、CloudOnが米国時間1月20日、ウェブサイト上で買収を認めている。
CloudOnは、モバイル機器向けの文書編集ツールや生産性ツールを開発しており、同社によると900万以上の登録ユーザーがいるという。創業5年で、当初は「Microsoft Office」の文書の編集機能に注力し、「Word」などのファイルとの密な互換性を保ち続けてきた。

「CloudOn」アプリの画面
提供:YouTube
Dropboxの広報担当者は米ZDNetへの電子メールで、ヘルツリーヤにいるCloudOnのエンジニアは業務を継続し、ここがイスラエルにおけるDropboxの初のオフィスとなると述べた。同社は既に、サンフランシスコ、シアトル、ニューヨークおよびアイルランドのダブリンにエンジニアを配置している。
DropboxがCloudOnに関心を持った理由は、DropboxとMicrosoftとの関係を考えれば明らかだ。両社は2014年11月に提携を発表し、ユーザーがOfficeアプリからDropboxに直接アクセスしたり、DropboxアプリからOfficeファイルを編集したりできるようにするとしていた。CloudOnの文書編集ツールや生産性ツールがさらに加わることにより、Dropboxがストレージの枠を越えたポートフォリオの多様化に向けて前進することは間違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。