Dropbox、イスラエルの新興企業CloudOnを買収--同国初の拠点に

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-01-27 10:30

 2014年に多数の新興企業を買収したクラウドストレージのDropboxが先週、2015年最初の買収としてイスラエルの新興企業CloudOnを買収したようだ。

 Dropboxは買収を正式に発表していないが、CloudOnが米国時間1月20日、ウェブサイト上で買収を認めている。

 CloudOnは、モバイル機器向けの文書編集ツールや生産性ツールを開発しており、同社によると900万以上の登録ユーザーがいるという。創業5年で、当初は「Microsoft Office」の文書の編集機能に注力し、「Word」などのファイルとの密な互換性を保ち続けてきた。


「CloudOn」アプリの画面
提供:YouTube

 Dropboxの広報担当者は米ZDNetへの電子メールで、ヘルツリーヤにいるCloudOnのエンジニアは業務を継続し、ここがイスラエルにおけるDropboxの初のオフィスとなると述べた。同社は既に、サンフランシスコ、シアトル、ニューヨークおよびアイルランドのダブリンにエンジニアを配置している。

 DropboxがCloudOnに関心を持った理由は、DropboxとMicrosoftとの関係を考えれば明らかだ。両社は2014年11月に提携を発表し、ユーザーがOfficeアプリからDropboxに直接アクセスしたり、DropboxアプリからOfficeファイルを編集したりできるようにするとしていた。CloudOnの文書編集ツールや生産性ツールがさらに加わることにより、Dropboxがストレージの枠を越えたポートフォリオの多様化に向けて前進することは間違いない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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