すかいらーく、顧客データ分析基盤刷新--100億件を分析、予測を高精度化

山田竜司 (編集部)

2015-02-27 14:24

 すかいらーくは、顧客データ分析基盤を刷新した。ブレインパッドとSAPジャパンが発表した。

 すかいらーくが導入したのは、自動でデータマイニングができる予測分析ソフトウェア「SAP InfiniteInsight」。このシステムでは、すかいらーくが全国に約1300店を展開するファミリーレストラン「ガスト」のPOSデータや、公式モバイルアプリ「ガストアプリ」のログデータなど、100億レコードほどの顧客データを解析。同社が実施する各種キャンペーンやクーポン施策の精度の向上と効率化を図るために利用しているとした。

 InfiniteInsightを採用した決め手として、大量データを高速、高精度に解析、モデリングし、かつ人手をかけずに効果を向上できる点を挙げた。日々数多くの施策が実行される中、高速でPDCAサイクルを回せるという要件は必須であり、分析担当者のスキルレベルに依存せず、精度が担保できる点や、ブレインパッドの運用サポートの厚さを評価している。

 同社では従来から各種キャンペーンやクーポン施策を実施する際に、データ活用やデータ分析に基づく意思決定を重視。モバイルアプリなどから顧客データの質、量を充実させ、顧客ごとに最適化したマーケティングを実現する上での基盤を構築していた。

 一方、一人ひとりの顧客像を把握し、分析結果に基づく精度の高いマーケティング施策を実現するためには、多種多様かつ大量のデータを用いて、解析からモデリング、施策実行、検証までのPDCAサイクルを高速で回す必要があり、そのためには、新たな仕組みが必要不可欠であったため、刷新に至った。

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