NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、ドイツのデータセンター事業者Lux e-shelterの株式86.7%を取得する契約を締結した。3月3日に発表した。
NTT Comグループは、欧州大陸で提供可能な高品質データセンターのサーバルーム面積を大幅に拡大し、欧州を含むグローバルシームレスなクラウドデータセンターサービスへの需要への対応力を強化する。
e-shelterは、NTT Comグループ各社と連携し、新たにアジアや北米などへカバレッジを拡げることになるほか、NTT Comが提供するネットワークやクラウド基盤を活用、顧客のグローバルな展開ニーズへのより幅広い対応が可能となるとした。加えて、欧州大陸における競争力強化のためのe-shelterによる迅速な事業拡大が可能になるとしている。
背景として、欧州におけるデータセンターの需要は堅調で、その市場規模は年平均約9%拡大すると予想されていることを挙げた。現在NTT Comは、グループ会社であるGyronを通じイギリス国内を中心に大規模なデータセンターの展開を進めているが、欧州の需要へ対応できる十分な規模のデータセンター設備を保有していなかったとした。
e-shelterは、ドイツを中心に欧州大陸にサーバルーム面積合計約7万2500平方メートルのデータセンターを保有するドイツ最大手とし、欧州全体でも有数のデータセンター事業者という。
今回の株式取得により、NTT Comグループの欧州におけるデータセンターのサーバルーム面積は、4都市約1万9500平方メートルから、9都市約9万2000平方メートルへ拡大、NTT Comは、欧州で第3位の規模のデータセンター提供能力を有するとアピールしている。