ネットワークセキュリティの要諦

無料翻訳サイトでの漏えいと「Superfish」を振り返る - (page 4)

三輪 賢一(パロアルトネットワークス)

2015-03-11 07:30

BYOD対策はできているか

 本問題の対策として、まずは対象となる製品に該当しているか検査し、当てはまる場合上述の方法でアンインストールする必要があります。

 Superfishに限らず、PCにインストールされたソフトウェアが勝手にSSL通信をハイジャックしていると、悪意あるサイトへの通信であってもブラウザから警告が出ず、ユーザーとしてはそのようなサイトを信頼して利用してしまう恐れがあります。これを防ぐためには、SSL復号化や、プロキシによるSSLプロキシを行い、サーバが本当に信頼されるかチェックすることが可能です。

 I Love Translationのような翻訳サイトも含め、BYOD端末の通信が制御しづらいのですが、それを防ぐためのモバイルセキュリティソリューションを各ベンダーが提供しています。前回も触れましたが、BYOD端末からインターネットゲートウェイの間における中間者攻撃を防御するためには、モバイル向けのセキュリティ製品やサービスだけではなく、他のセキュリティソリューションとも組み合わせた多層防御が有効になります。

まとめ

 このような意図しない形での情報漏えいやセキュリティリスクを防ぐには、利用するサービスの仕様を調査し、BYOD端末も含めたセキュリティ対策をあらかじめ実施することが重要です。そして、他人ごととは思わずに日々セキュリティに関するニュースに目を光らせ、何かが起きたらすぐに対応できるような柔軟な社内体制を構築していく必要があります。

三輪 賢一
パロアルトネットワークス合同会社 外資系ネットワークおよびセキュリティ機器ベンダのプリセールスSEを15年以上経験。現在は次世代ファイアウォールおよびエンタープライズセキュリティを提供するパロアルトネットワークスでSEマネージャーとして勤務。主な著書に「プロのための図解ネットワーク機器入門(技術評論社)」がある

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