クラウド時代に習得すべき言語10選 - (page 2)

Nick Hardiman (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-03-20 06:00

6. 「Erlang」関数型言語

 Erlangを開発したのはEricssonだ。テレコム業界では、製品は常時稼働していなければならず、あらゆるもの(顧客、接続、トランザクション、記録)が膨大な数になる。

 キャリアグレードの関数型言語は、クラウドコンピューティングに最適であるように思える。実際に、ErlangはGitHubのトップ20に入っていないにもかかわらず、「Riak」から「CouchDB」「RabbitMQ」、さらには「LING」ユニカーネルまで、さまざまな人気アプリケーションで使用されている。

7. Python手続き型言語

 Pythonは、コードのリーダビリティが高くなるように設計された高レベル言語だ。近ごろでは、ほとんど誰でも(本当にどんな人でも)Pythonの学習を始めることができる。学習の手段としては、講義や書籍のほか、インタラクティブなPythonチュートリアルまである。

 定番のIaaS管理ソフトウェア「OpenStack」はPythonで記述されている。「Nova」クライアントインターフェースのこのPythonコードを見てほしい。

8. 「Go」手続き型言語

 Goは数年前にGoogleで開発された。Googleの一部のプログラマーが、Stroustrup氏の開発した「C++」などの言語に不満を感じていたことがきっかけだ。GoogleはGoの理解を助ける教材として、インタラクティブなGoチュートリアルと「Go Playground」を提供している。

9. 「GFM」ドメイン固有言語

 「GitHub Flavored Markdown」(GFM)はGitHubでレポジトリを作成するのに使われるプレーンテキスト整形言語だ。GFMは膨大な数の開発者に利用されている。膨大な数の開発者がGitHubを利用しているからだ。

 GitHubには、「Cloud Foundry」のようなクラウドに特化したプロジェクトが非常に多くあるため、GFMを知っていると便利だ。また、GFMは本記事で紹介するすべての言語の中で、おそらく最も習得が容易である。

10. 正規表現 ドメイン固有言語

 正規表現(REGular EXpression:regex)構文は初心者を不安にさせる。というのも、基本的に記号によって表される言語で、キーワードの代わりに単一の文字が使用されるからだ。正規表現コードは、キーボードの上で眠ってしまった人が入力した文字列のように見える。正規表現言語に対して一生恐怖心を抱かせるコードを見たい人は、この極端な例(JSONパーサ)を確認してほしい。

 とはいえ、正規表現はLinuxの世界を支える柱である。古いUNIX OSとその後継であるLinuxの中核的な原理の1つは、テキストを大量に使うことだ。構成からコマンドライン、プロトコルまで、あらゆるところでテキストが使われる。正規表現は、開発者がそのテキストを管理するのに役立つ。

他にもまだまだあるクラウド言語

 検討対象になる優れた言語は、他にもたくさんある。少し時間を取って、2010年の名著「7つの言語 7つの世界」などの書籍に目を通してみよう。この本では「Prolog」や「Scala」といった言語が紹介されている。あるいは、自分だけの言語ポートフォリオを選んでもいい。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  2. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  5. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]