6. 「Erlang」関数型言語
Erlangを開発したのはEricssonだ。テレコム業界では、製品は常時稼働していなければならず、あらゆるもの(顧客、接続、トランザクション、記録)が膨大な数になる。
キャリアグレードの関数型言語は、クラウドコンピューティングに最適であるように思える。実際に、ErlangはGitHubのトップ20に入っていないにもかかわらず、「Riak」から「CouchDB」「RabbitMQ」、さらには「LING」ユニカーネルまで、さまざまな人気アプリケーションで使用されている。
7. Python手続き型言語
Pythonは、コードのリーダビリティが高くなるように設計された高レベル言語だ。近ごろでは、ほとんど誰でも(本当にどんな人でも)Pythonの学習を始めることができる。学習の手段としては、講義や書籍のほか、インタラクティブなPythonチュートリアルまである。
定番のIaaS管理ソフトウェア「OpenStack」はPythonで記述されている。「Nova」クライアントインターフェースのこのPythonコードを見てほしい。
8. 「Go」手続き型言語
Goは数年前にGoogleで開発された。Googleの一部のプログラマーが、Stroustrup氏の開発した「C++」などの言語に不満を感じていたことがきっかけだ。GoogleはGoの理解を助ける教材として、インタラクティブなGoチュートリアルと「Go Playground」を提供している。
9. 「GFM」ドメイン固有言語
「GitHub Flavored Markdown」(GFM)はGitHubでレポジトリを作成するのに使われるプレーンテキスト整形言語だ。GFMは膨大な数の開発者に利用されている。膨大な数の開発者がGitHubを利用しているからだ。
GitHubには、「Cloud Foundry」のようなクラウドに特化したプロジェクトが非常に多くあるため、GFMを知っていると便利だ。また、GFMは本記事で紹介するすべての言語の中で、おそらく最も習得が容易である。
10. 正規表現 ドメイン固有言語
正規表現(REGular EXpression:regex)構文は初心者を不安にさせる。というのも、基本的に記号によって表される言語で、キーワードの代わりに単一の文字が使用されるからだ。正規表現コードは、キーボードの上で眠ってしまった人が入力した文字列のように見える。正規表現言語に対して一生恐怖心を抱かせるコードを見たい人は、この極端な例(JSONパーサ)を確認してほしい。
とはいえ、正規表現はLinuxの世界を支える柱である。古いUNIX OSとその後継であるLinuxの中核的な原理の1つは、テキストを大量に使うことだ。構成からコマンドライン、プロトコルまで、あらゆるところでテキストが使われる。正規表現は、開発者がそのテキストを管理するのに役立つ。
他にもまだまだあるクラウド言語
検討対象になる優れた言語は、他にもたくさんある。少し時間を取って、2010年の名著「7つの言語 7つの世界」などの書籍に目を通してみよう。この本では「Prolog」や「Scala」といった言語が紹介されている。あるいは、自分だけの言語ポートフォリオを選んでもいい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。