国内経費精算市場が2013年に急拡大--ITR調査

NO BUDGET

2015-03-19 12:12

 アイ・ティ・アール(ITR)は3月18日、統合基幹業務システム(ERP)、連結会計、経費精算の全3分野を対象に、国内61ベンダーへの調査に基づく市場動向と分析をまとめた市場調査レポートを発刊した。国内経費精算市場は2013年度に66.7%増と急拡大しており、2018年度までの年平均成長率(CAGR)は16.9%を予測している。

 ここで経費精算とは、経費精算業務を支援する製品で、交通費精算、旅費や出張精算などの精算業務を電子化し、一元的に管理するシステムとして定義されている。

 この経費精算の国内市場が2013年度に売り上げ金額22億円となり、前年度比66.7%増の急速な伸びとなった。2014年度も引き続き、同36.6%増の高い伸びで推移するとITRでは見込んでいる。

 この市場拡大は、世界的に導入実績を増やしているConcurの伸びがけん引しているのに加え、国産ベンダーも機能強化、積極的なマーケティング施策を進めており、市場認知度が高まりつつあることも要因になっているという。

 経費精算市場の2013年度から2018年度までの年平均成長率(CAGR)は16.9%と予測しており、中でもSaaSでの伸び率が高く、パッケージの12.1%に対し、SaaSは19.4%と予測している。

 他の市場では、ERPが2013年度は2.5%増と低い伸びになり、2014年度も3.6%増と低調が見込まれる。連結会計は、2013年度市場が3.7%増の緩やかな伸びとなり、2014年度は7.9%増と復調傾向にあるとしている。


経費精算市場規模推移および予測:提供形態別(ITR提供)

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