OpenSSLの最新バージョンが米国時間3月19日に公開され、2件の深刻度「高」の脆弱性を含む、12件の脆弱性が修正された。公開されたのは、バージョン1.0.2a、1.0.1m、1.0.0r、および0.9.8zf。
最も深刻なセキュリティホールは、バージョン1.0.2を利用しているサーバに影響があり、悪用されるとサービス妨害(DoS)攻撃を引き起こす。
もう1件の深刻度「高」の脆弱性は、当初は「低」に分類されていたが、調査の結果、輸出グレードのRSA暗号をサポートしているサーバが想定よりも多かったために、深刻度が引き上げられた。
OpenSSLは最も普及しており、広く利用できるオープンソースツールキットの1つで、SSLとTLSを実装している。このソフトウェアは、Facebook、Google、Yahooを含む多くの有名なサービスや、政府のサイトなどでも利用されている。
OpenSSLプロジェクトに対する信頼は、最近話題になった一連のセキュリティホールが、このソフトウェアを利用している多くのサーバやウェブサイト、データベースの安全性を脅かしたことで揺らぎ、立て直しを迫られている。
2014年4月には、古いバージョンのOpenSSLに「Heartbleed」として知られるバグが発見された。このバグは、クレジットカードのトランザクションなどの暗号化されたデータが暴露される可能性があるもので、SSLのキーそのものさえ漏えいするというものだった。このセキュリティホールは、何年もの間見逃されていた。
最近では、中間者攻撃によって暗号化された通信を傍受できる可能性がある、「FREAK」と呼ばれる新たなセキュリティホールが発見されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。