VMwareといえば仮想化ベンダーという認識は過去のものになりつつある。米国時間4月20日、同社はコンテナ技術「Lightwave」とコンテナと親和性の高いLinuxディストリビューション「Photon」の2つのプロジェクトを発表した。
VMwareによるLinuxとコンテナ技術の受け入れは、それほど驚きではない。VMwareは「ESX」と「ESXi」でLinuxコードを適切に扱っていないとして批判されてきたが、Linuxサポートの歴史は長い。また、仮想化で知られているVMwareだが、2014年8月にはDockerコンテナのサポートを明らかにしている。VMwareはクラウドがIT投資の多くを占めつつあることを理解しており、仮想マシン(VM)に加えてコンテナがこの動きを加速していることも理解している。
LightwaveとPhotonは、この流れにのるためのVMwareの取り組みとなる。
VMwareによると、Lightwaveは「業界初のコンテナIDおよびアクセス管理技術であり、エンタープライズ級のセキュリティ機能をクラウドネイティブのアプリケーションにもたらすもの」であるという。LightwaveはApacheライセンスを利用し、「コンテナの分離を超える新しいコンテナセキュリティ層により、企業はアクセス制御とID管理機能をインフラ全体、そしてアプリケーション開発ライフサイクルの全段階を含むアプリケーションスタックに適用できる」とのことだ。
Photonは、Lightwaveのコンテナに対応する軽量のLinuxディストリビューションとなる。「VMware vSphere」および「VMware vCloud Air」環境向けに最適化されており、企業はこれを利用してコンテナとVMの両方を単一のプラットフォーム上でネイティブに動かすことができる。コンテナがVM内で動く際はコンテナ隔離を利用できる。
Lightwaveのコンテナとセキュリティ機能に加えて、Photonはイメージベースのシステムバージョン機能にRed HatのRPM、それにSUSEのyum互換のパッケージベースのライフサイクル管理システムもサポートする。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。