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大木豊成「Apple法人ユースの取説」

10年前、企業にMacは存在しなかった - (page 2)

大木豊成

2015-05-29 07:30

iPhone発売で増えたシャドーIT

 2008年7月11日。表参道から明治神宮前にかけて、ソフトバンクショップ表参道店からiPhone発売を待つための徹夜組が大行列をなし、結果的に1600人とも1800人とも言われた人たちが、徹夜でiPhoneを手にするのを待った。そして、今ではガラケー(ガラパゴス化したケータイ電話)とさえ呼ばれるようになったフィーチャーフォンからiPhoneに乗り換える人がたくさん出てきた。それにより、会社内で自分のiPhoneを使う人も一気に増えた。


 iPhone発売と同時に、世界中で一般消費者に向けたパブリッククラウドサービスが急増した。Evernote、Dropboxなど、現在は有名なクラウドサービスが次々と名乗りを上げたのだ。

 iPhoneを手にしたビジネスパーソンは、当然、電話機能、キャリアメール機能だけでは飽きたらず、そういったクラウドサービスを活用し始めた。さらに起きたのが「シャドーIT」と呼ばれる行為だ。シャドーITとは、ここに書かれているとおり、「企業が業務で私物端末の使用を許可しない状況で、従業員が使用するケース」のことだ。

 具体的には、会社で貸与されたPCのOutlookから、勝手にメールをiPhoneで見られるGmailに転送する、といった利用方法のことだ。会社のシステム管理者が認めていない方法で会社のシステム(メールを含む)を利用するわけだが、本人はまったく悪気がない。悪気どころか、一生懸命仕事を「便利に」したい、という気持ちから、抜け穴を見つけ出したのだ。

 しかし、先ほどのメールの例などでは、転送されたメールの管理方法、添付ファイルの取り扱いなど、本人がどのように取り扱っているか、情報システム担当者がまったく把握できず、「悪気なく」情報が外に出て行ってしまうことになる。慌てたシステム管理者は、のちに、すべてのiPhoneなどスマートフォンの社内利用を禁止した、という話はあちこちで聞かれるようになるが、それは決して本質的な対策ではなかった。

iPhoneそしてiPadの登場

 2010年1月に発表されたiPadは、当時は「大きくなっただけのiPhone」と酷評もあった。しかし、同年5月28日に日本で発売されて以降、医療系企業を中心に瞬く間にビジネスの場でiPadを小脇に抱える人が増えた。当初はiPhoneの業務利用を認めなかった企業も、iPadを顧客へのプレゼンテーションに使いたい営業社員たちの声を受け止めざるを得なくなったのだ。

 また、iPadを活用することで「やらないこと」がハッキリしてきた。今まで、外出時にノートPCを携帯していた営業担当が、iPadを貸与されるとどうなるか。

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