IBMは米国時間6月3日、OpenStackをベースにしたプライベートクラウドの構築に特化した企業Blue Box Groupを買収したと発表した。
IBMは、ワシントン州シアトルに拠点を置く非公開企業であるBlue Boxの買収によって、OpenStack関連の新たな武器を手にしたことになる。IBMはハイブリッドクラウドに力を注いでおり、OpenStackをオンプレミスのインフラと、同社のパブリッククラウドである「IBM SoftLayer」、プライベートクラウドをつなぐものだと捉えている。
同社はまた、マネージドクラウドサービスにも狙いを定めている。なおここで、OpenStackに力を入れている企業が他にも買収されているという報道についても言及しておくべきだろう。Cisco Systemsは3日、Piston Cloud ComputingというOpenStack関連企業の買収を発表した。そしてEMCも5月、マネージドクラウド市場への参入を目的としてVirtustreamの買収を発表している。
IBMによると、Blue Boxによって「サービスとしてのプライベートクラウド」(Private Cloud as a Service)を展開できるようになるという。
こちらはBlue Boxのクラウド製品がOpenStackの他、各種のサービスやサポートとどのように関連しているのかを示した図だ。
Blue BoxはIBMによるOpenStack関連のポートフォリオの1つに位置付けられることになる。なお、買収条件の詳細は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。